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加藤 智大
Tomohiro Kato
anonymous-human #62 "visage"
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《anonymous-human “Visage”》
anonymous-human “Visage”は、加藤智大が長年制作を続けてきたanonymousから発展して生まれた胸像シリーズです。
加藤はこれまで、鉄線の集積によって匿名化された人物像を制作し、「匿名と個」「内と外」といった現代社会に潜在する境界について考察してきました。その関心をさらに発展させ、本作では人を人として認識する根拠である「顔」そのものへと焦点を向けています。
作品はリング状の鉄を反復的に積層することで構築されています。像には連続した表面や確かな量感は存在せず、顔は点や線の集積へと還元されています。しかし、鑑賞者は断片的な形態でありながらも、そこに確かに「人」の存在を見出します。
西洋彫刻において胸像は、個人を「人物」として固定し、権威や社会的属性を象徴する形式として用いられてきました。加藤はその形式を引用しながらも、リング状の鉄によって顔を断片化しています。断片化された構造でありながらも、なお「人」として知覚されるその像を通して、「人とは何か」「顔とは何か」という根源的な問いとともに、彫刻における存在のあり方を改めて問いかけています。
ARTIST
加藤 智大
1981年東京都生まれ。2006年多摩美術大学大学院工芸専攻修了。
鉄を素材に「物質と社会」「匿名と個」「内と外」といった現代社会に潜在する境界をテーマに彫刻や絵画制作を行う。
主な個展に「“binary”」(TEZUKAYAMA GALLERY、2024)、
グループ展に「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」(大阪中之島美術館、2025)、
第16回岡本太郎現代芸術賞(岡本太郎賞)(2013)受賞。
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鉄を素材に「物質と社会」「匿名と個」「内と外」といった現代社会に潜在する境界をテーマに彫刻や絵画制作を行う。
主な個展に「“binary”」(TEZUKAYAMA GALLERY、2024)、
グループ展に「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」(大阪中之島美術館、2025)、
第16回岡本太郎現代芸術賞(岡本太郎賞)(2013)受賞。